【雑記】展開構築に吹く逆風

僕はカバ+積みエースみたいな展開構築が大好きだが、今は環境的に大逆風と言わざるをえない。

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その要因は①ラムのみ持ちの増加②展開構築へのマークの厳しさ③トリルミミッキュの増加 である。

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まずラムのみであるが、5世代から6世代、6世代から7世代に移行する際に減っていったアイテムである、という背景がある。

5世代ではキノガッサというポケモンが猛威を振るっており、すべての構築においてこいつへのメタが必要であった。この当時は草タイプもキノコのほうしで眠らせられる仕様であり、先に動かれる、あるいは返しで動かれた瞬間に一匹眠ることが確定したわけである。そのため、拘りポケモンは寝言を持ち、ラムのみめざぱ飛行カバルドンなんて地雷までいた。(ちなみに僕はこのカバルドンをパクってそれなりの結果を出させていただいた記憶がある。)

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6世代になると、キノコのほうしが草タイプで無効化できるようになった。さらに、メガシンカという概念が追加され、パーティに最低1体はメガストーンを持ったメガシンカポケモンを入れることがほぼ必須となっていた。そのため、自動的に持ち物枠が一つ消費され、ラムの実を持たせる機会が減ることになった。

7世代ではさらにZ技が追加された。一度だけダイマックス技以上の威力をもつ技をぶっぱなせるこの持ち物も、パーティの準必須アイテムとなっていた。所謂対面構築ではメガ2体+Z2体+タスキ+@なんてテンプレも作られ、これによってより一層ラムの実を持たせる機会は減っていった。さらにこの世代は所謂回復実の回復量が1/2であり、完全なぶっこわれアイテムとなっており、これもラムの実衰退に一役買っていたことであろう。

これを受けた後の8世代である。序盤はカバルドン等のポケモンがあまり評価されていなかったことに加え、6、7世代のプレイヤーはラムの実というアイテムを弱いアイテムだと思っていたため、ラムの実を持ったポケモンは少なかった。しかし、そのあとカバルドン等のあくびポケモンは評価され、シーズン1ではカバ、トリトドンなどが入った構築が多数結果を残すこととなった。

 

展開構築へのマークというのは、単純な話であるが、カバルドンやオーロンゲなど、見るからに展開が読めるポケモンに対しては、初手でそれらに強いポケモンを投げてきたり、構築段階でそれらの展開への動き方をシュミレーションしており、こちらの思惑通りの展開を許してくれないプレイヤーが増えてきたと感じる。これはトリルミミッキュにもつながることで、ダイジェットポケモンに対してミミッキュを選出し、逆に相手に展開されてしまう、という機会がかなり増えたと感じている。

 

これらを踏まえて展開構築とどう向き合っていくか、ということであるが、まずステロ→あくび戦術は今は相当弱いと考えている。想定外のポケモンがラムのみを持っており、それらのポケモンに逆に展開された時のディスアドバンテージが大きすぎるからである。

ラムの実というアイテムは、追加効果の保険にもなる非常に汎用性の高いアイテムであるが、反面ポケモン自体の性能を上げるアイテムとは言い難い部分がある。こちらがあくび展開などの動きをしなければ、基本的に腐らせることができるので、ある意味で相手の持ち物を1つ無駄にすることができるわけである。

では今どんな構築が強いかと言われると、やはり対面構築が強いのかな~と考えている。ここにカバルドンを見せポケとして採用して、相手のラム持ちを引きづりだし、対面性能と数値の高いポケモンで殴り勝つ、という戦法も面白そうである。

また、カバルドンと違って、展開構築とわかりにいポケモンから展開していくのも面白い。例えばドラパルトの壁は一定数いるが、ドラパルト入りの構築を見て展開構築だと断定することは難しいので、あまりマークさせずに展開できるのではないかと考えている。(私は壁構築が好きじゃないので使うことはないと思いますが)

 

とはいえ個人的には展開構築が大好きなので、今期も展開構築を使い続けると思う。ミミッキュに強いルチャブルドリュウズ、アーマーガアあたりをエースにした構築を使っていきたい。